熱くて聖なる動機

【カトリック浅草教会】

2016年5月22日 三位一体の主日
・ 第1朗読:箴言:(箴言8・22-31)
・ 第2朗読:使徒パウロのローマの教会への手紙(ローマ5・1-5)
・ 福音朗読:ヨハネによる福音(ヨハネ16・12-15)

【晴佐久神父様 説教】

 先週のお話などをいたしましょう。
 先週、「徳之島に行きました」「加計呂麻島(かけろまじま)にも行きました」ってお話をいたしました(※1)。その加計呂麻島でお世話になっている民宿のスタッフが一人、東京に遊びに来たんですよ。「東京で、安く泊まりたい」って言うんで、じゃあ、便利だからと、上野教会に泊めてあげました。信者じゃないんですけれども、 教会に泊まればね、本人にとって何かいいことあるだろうなと思って。・・・実際、「教会に泊まったのをきっかけに、やがて洗礼を受けた」っていう人、結構多いんで、今回も泊めてみました。

 上野教会のすぐ近くに、コーヒー屋さんがあるんですよ。・・・ご存じですかね、黄色い看板の、上野教会のすぐ手前の角の。有名なコーヒー屋さんらしいです(※2)自家焙煎(じかばいせん)をしている。いつも前を通るとき、「いい香りだな〜」と思っていて。
 その泊まりに来たスタッフも、そこを通って、「ああ、いい香りだ」と思ったそうで、「あのコーヒー屋さんに行きたい!」って言うんですよ。私も、いい機会だから、「じゃあ、一緒に行ってみよう♪」っていうことになって、そのコーヒー店をのぞいてみました。
 でも、なんだか、開いてるのかどうか分からないんですね。・・・と、店主とおぼしき人が歩道にいて、植木に水をやっている。
 「ああ、いい香りだ。お店、やってるんですか?」って、話しかけたら、なんだか怖い顔をして、
 「・・・誰から聞いて来た? 何か読んできたのか?」って言うんですよ。(笑)
 「いや、いい香りだな・・・と思って。コーヒー、飲めますか?」って聞いたら、
 「・・・インターネットで調べて来たのか?」(笑)
 「いや、見てませんが」
 すると、
 「このお店は、普通の店じゃない。よく知らずに入ってもらっても困る」って言う。
 「いや、でも・・・」と、私も引き下がれない。結構意地っ張りだから。(笑)
 「ここのコーヒー、おいしそうで、前から飲みたいなあと思ってたし、誰かから、『あそこのコーヒーはおいしいよ』って聞いてもいたから・・・」と、これはホントなんですけど、そう言ったら、
 「そうか。じゃあ、これをよく読んで、同意するなら入ってください」(大笑)
 ・・・よく見ると、扉のとこに条件書きみたいのが貼ってあるんですよ。5項目くらいあったかな。
 「コーヒー以外のものはない」「中で商談みたいなことをするな」・・・要するに、余計な話をするなってことですね。極めつけは、「30分でお開きとさせてほしい」、つまり、「30分で帰れ」っていうわけ。(笑)
 「いや、スゴイ店があるもんだな〜」って、もう、逆にうれしくなっちゃってね。(笑) だって、面白いじゃないですか。「これは来週の説教で使えるぞ♪」(笑) くらいに思って、中に入ったら、さらにこう書いてある。
 「ここは、コーヒーを味わう店です。コーヒーの話以外の話をしないでください」(笑)
 二人で顔を見合わせてね、「コーヒーの木って、どんな木なんだろうね・・・」(笑)
 「加計呂麻島でコーヒーの木植えたよね」とか、そんな話をしながら、「きっとおいしいんだろうな」と期待して待ちました。
 店主、丁寧にコーヒーを()れてくれました。店内の自家焙煎ですから、そもそもすごくいい匂いが立ち込めてるんですけどね、そんな中で丁寧に、丁寧にコーヒーを淹れて、出してくれました。
 飲み方も、「まず半分はブラックで。それから砂糖を入れて、ミルクは混ぜずに浮かして」って書いてあるんで、その通りにして飲みました。
 そうしたら、まあ、こ・れ・が、おいしかったんですよ〜。何とも言えない、味わったことのない、おいしさ。今までいろんなとこで、「ちょっとコーヒーでも一杯」って飲んできました。今では、コンビニでもそれなりの味のコーヒーを売ってます。でも、それら今まで飲んできたのは、「『コーヒーの味のする液体』に過ぎなかったんだ・・・」みたいな感動がありました。
 まあ、一応、コーヒーはコーヒーですよ、今まで飲んでたのも。でも、そのコーヒーの内に秘められた本来の可能性を、どこまで引き出せていたか。この世に神さまが、「コーヒーの木」っていうものを与えて、それを人間が見つけて、その豆を上手に処理して、焙煎する。それを、こんなふうに()いて、こんなふうにお湯を注いで、こんなふうに飲むと、こんな素晴らしい味が引き出せると、・・・まあ、あえて言えば、「神さまが初めから人間を喜ばせようとして隠してあった秘密」みたいなものを、人間は見つけて、取り出すことができるんです。それが人間の意味でしょう。それを知らなければ、その味は、ずっと眠ったままですよね。でも、ある人が、真剣に、丁寧に、それを引き出すと、「なるほど、これを『コーヒーの味』というのか。今まで知らなかった」ってなるわけですよ。
 それはある意味、神秘体験というか、何ともいえない不思議な気持ちにさせられました。大げさに言えば、「宇宙の神秘に触れた」というか、「人間の本質に触れた」というか。ああそうか、この宇宙を「味わう」ためにね、ぼくらは生きてるんだなって。
 「コーヒー一杯でも奥深いものだな。この店の奥深さ、何かに似てるな」と思ったら、お茶を()てるのにも似てますよね。茶道って、ただお茶飲むだけなんだけど、最高の喜びを引き出すじゃないですか。丁寧にお茶に秘められた味を引き出して、その場に小さな天国を生み出す。そこはやっぱり、「お茶席でスマホなんかいじるな」「茶室でくだらない話をするな」ってことでしょう。・・・あの店の在り方、お茶に似てるんですよ、茶道に。言うなればその店主は、御亭主みたいなもんでね、本当においしいものを、分かってくれる人たちに、最高のかたちで飲ませたいっていう熱〜い思いがあって、それがひしひしと伝わってくるから、私はうれしかった。

 その店主、次第にね、「どこから来たのか」とか、やっぱり気になったのか話し掛けてきたんで、泊まりに来てる彼が、
 「加計呂麻島からです」って言ったら、
 「ああ、星がきれいだろうね。・・・さっきは、うるさいことを言って悪かった」とかね、(笑) そんな感じにもなり、で、私は、
 「すぐそこの上野教会の神父です」って言ったら、
 「ああ、あのヒゲの神父さんの所か!」(※3)って。(笑)
 「いや、あの、『ヒゲ』は、もう代わりました」(笑) 「私が後釜(あとがま)です」
 「ああ、そうか。 いや、先ほどは失礼なことを申し上げました」
 ・・・みたいな感じで、心通わせ合って。
 私、あの店主、好きです。ぼくは、ああいうタイプが、すごく「好き」というか、「気が合う」というか、自分にも、ちょっとそういうところがあるので、なんか響き合うものがあるんですよね。それは、ひと言でいえば、「動機を持ってる」。
 ・・・「ホントにそうしたい!」っていう、熱い思いを持ってる。もう、それこそが、その人の喜びだし、で、みんなを喜ばせることも、その人の使命だし。で、それは半端じゃない。
 そりゃあやっぱり、コンビニのコーヒーだって、少しは愛を込めて売ってくれてるでしょうけれども、でも、やっぱりそこは、モチベーションが違うわけでしょ。コンビニの店員さんは仕事でやってるわけだから、「バイト料がほしい」、それがモチベーションです。なにも、「宇宙の神秘を、ぜひ客に味わわせて、感動させたい」なんて、誰も思ってないですよ。・・・でも、あの店主は、思ってるんです。それが生きがいなんです。下手したら、「ホントに分かってくれるなら、カネなんかいらない」とか言いそうですもん。つまり、「モチベーションがある」。
 しかも、「自分のためじゃなく、人を喜ばせたいという動機を持っている」
 ぼくは、これが一番大事なことだと思っていて、皆さんとも共有したい。
 かけらでもいい。「誰かを喜ばせたい」とか、「迎え入れたい」とか、「神さまの愛を伝えたい」とか、もうホント、コーヒー豆一粒分でもいい。モチベーションがあれば、それは尊いし、それこそが実ります。
 逆に言えば、そういうモチベーションがなかったら、道具をぜ〜んぶきれいに整えて、きれいで立派なコンビニで、ちゃんとマニュアル通りに正しく売ったとしても、そこに、ホントの意味での感動、喜び、つながり、一致、・・・そんなものは生まれない。
 教会の本質は、誰かを喜ばせたいというモチベーションです。
 それはもう、イエスさまが、そういうモチベーションだけだったから。熱いんですよ、イエスさまは。ひたすら、神の愛を知らせたい。
 さっきのたとえで言うなら、神さまが、この宇宙をつくってね、コーヒー豆のつくり主で、そして、コーヒーが、まあ、聖霊みたいなものだ。私たちに、こう、注がれている。で、その「コーヒー」をしょっちゅう飲んでる、・・・つまり、聖霊はいつも来ているんだけれども、その本当の力、本当の喜びを、みんな分かってない。・・・本当のおいしさ、感動を、みんな知らない。「聖霊って、こんなに素晴らしいのか!」っていう体験を、まだ、みんな、していない。そんなときに、イエス・キリストが、その店主ですよ。・・・彼が、引き出すんです。まずは自分がその聖霊に満たされて、神の愛の働きを、聖霊の素晴らしさを、みんなに伝えたい。そういう聖なる動機でやるから、それは伝わります。
 最初、「何か聞いて来たのか?」みたいに聞かれたときに、「ここのコーヒーはうまいぞ!」って、私、やっぱり直感しましたもんね。熱い動機を感じたから。そういうもんじゃないですか?
 教会っていう所はね、神の愛をみんなに飲ませるところでしょう。コーヒー豆一粒分でもいい、「熱くて聖なる動機」を持ちましょうよ。いや、あるはずです、皆さんにも。それを本気でやってみて、生かして、みんなが、「これはおいしいね!」って言ってくれる喜びで、この教会を満たしていきたいなと、私には、そういう「動機」がある。・・・これはもう、間違いなくある。それだけで生きてるようなもんです。

 先週一週間も、若い人たちが、結構この教会を訪れるようになってくれて、うれしいですよ。実は昨日の夜も合宿してて、泊まって、何人かはまだ残って、このミサに出ておりますけど。・・・「カトリックラジオ(※4)」の仲間たちです。
 「カトリックラジオ」ってご存じですか? 略して「カトラジ」。カトリックの青年たちが、なんと、ボランティアで、・・・給料ナシですよ、カトリックのラジオ放送を、インターネットで流してるんです。インターネットの「YouTube」(ユーチューブ)っていうので聞けますから、ぜひ探し出して聞いていただきたい(> こちら です)。結構人気があるんですよ。
 で、それを録音する場所をみんなで話し合って、番組をつくる場所が、なかなか見つからない。「じゃあ、浅草でやりなよ」ってことで、昨日は、みんなが来てですね、会議室で収録して、司祭館でメシ食って・・・みたいなことをしましたけれども、私は感心した、そのモチベーションにね。・・・みんなに神の愛を伝えたいという動機がある。そうすると、ぼくは応援したくなるんですよ。
 もう、しょうもない青年たちですよ。夜遅くまで騒いで、「まいったな〜 (´ヘ`;)」って感じでしたし、だいたい、「メシ作る」って言って、「パスタ()でる」って言って、で、どうすんのかと思ってたら、200㏄の水でね、「これでパスタ茹でれるのかなあ?」とかって言ってるんですよ。
 「そんなんで作れるわけないじゃん。それは、パスタのソースを作るためのレシピにね、『200㏄』って書いてあるんで、200㏄で、みんなのパスタが茹でれるわけないだろ」
 「え〜っ?(゚∇゚;) そうなんですか?」
 もう、そのレベルですよ。(笑) でも、それでも、仕事や学校で疲れてるのに、夜集まって、なんとかメシ食って、なんとか番組を作りたい、と。そのインターネットのラジオで、福音が伝わって、深夜、「もう生きていくのもつらい」と思っているような一人の若者の耳に、その福音が届いたら、どれほど素晴らしいことか。・・・私は応援したい。
 そのモチベーション、その大本(おおもと)はイエスさまなんです。イエスさまは、もう、命がけでしょ。「十字架にはりつけにされても!」っていう思いがある。「神の愛をど〜しても伝えたい!」っていう、そのモチベーションが、弟子に伝わり、教会に伝わり、こんな私にも伝わり、そして、カトラジの仲間たちにも伝わって。
 昨日収録した番組は、いつ放送なのか知りませんけども、ぜひ、多くの人を、そのラジオ放送が救いますようにと、みんなでお祈りいたしましょうよ。もしできたら、YouTubeで聞いてみたらいいと思います。「ああ、こんなことを浅草教会で録音してたのか」っていうふうにね、思えますよ。

 おとといも、一人来ましたね。・・・ああ、そこにいた。そこにいる彼は、スリランカから来た青年です。
 上野のお説教では話したんですけど、浅草教会で、2週間くらい前にすれ違った青年です(※5)。私、帰って来たら、お御堂(みどう)から出て来た。で、ちょっとお話ししたら、「スリランカから来た。ひと月前くらいに来て、日本語を、まだしゃべれない。すぐそこの日本語学校に通っている。バイトを探してるけど、見つからない」と、まあ、そう言うので、まあ、なんとかしてあげようと思って、「じゃあ今度、金曜日にね、一緒にご飯食べよう」ということで約束して、それがおとといだった。で、おとといの金曜日、教会に来てもらってね、ご飯を一緒に食べました。おいしかったでしょう♪ でも、ただ二人でご飯食べてもなんだからと思って、20代の友人を5、6人呼んだんですね。私の知ってる青年たちを呼んでですね、みんなで来る前に、準備した。
 まず、「スリランカの言葉、何語だろう?」って調べて、シンハラ語だ、と。
 「シンハラ語で、『はじめまして。日本へようこそ』ってね、どう書くんだろう?」(※6)
 ・・・それをスマホで調べて、丁寧に書いた。
 私はですね、スリランカの国旗(※7)を描いて飾ろうと思って、スマホで調べたら、これがまた、難しいんですよ。ライオンが手になんか持ってて、「うわっ、これか〜 (>_<。)」と思ったけど、まあ、そこは絵を描くのは得意ですからね、スリランカの国旗を描いて、日本の国旗と一緒に飾って、そして、「はじめまして。日本へようこそ」って、シンハラ語と日本語で書いたのを、ちゃんと飾ってね。
 で、お寿司なんかも、「まずは、ジャパニーズ・カルチャーだ」っていうことで用意したりして、お迎えいたしました。
 ホントに楽しい夜でしたね。みんなでワイワイ騒いで。日本に来て、たぶん一番、日本文化や日本語に、最初に触れたときなんじゃないですかね、きっと。みんなで、「まあ、食べろ、食べろ」と言って、トロの握りを食べさせたら、顔しかめてました。「う〜ん、生の魚はちょっと・・・(;´Д`) 」って。「そうか、じゃあ、これ食べろ、食べろ」って言って、今度は納豆を練ってですね、(笑) 「う〜ん、これもちょっと・・・ (≧へ≦) 」って言ってました。で、冷たい「お〜いお茶」はどうかって注いだら、これも苦くて、「おいしくない・・・(´A`;)」と。
 まあ、もちろん、チキンマサラとかね、カレーも用意してありましたから、それは、おなかいっぱい食べてですね、楽しいひと時を過ごしました。
 で、彼は別れ際にですね、私の手を両手で握ってですね、「ホントに楽しかった! みんなに会えてよかった。ありがとう!」って言ってくれました。・・・楽しい夜でしたよ。これからどんどん、日本のみんなと仲良くなってほしいと思います。その青年たち、彼を、「来週渋谷に案内したい♪」とかって言ってて、来週、連れて行くらしいですが。今、聖堂の後ろに立っている、緑のシャツの彼が、その青年です。「日本へようこそ、ようこそ浅草教会へ ^^」です。
 ・・・ほんと、「浅草教会が、ここにあってよかった」っていう話ですよね。

 先週の日曜日も、実は、二泊していった青年がいた。この青年は、私の友人から、「ぜひ、ちょっと世話してほしい」って、まあ、そう頼まれて、引き受けたんですけど、事情を言えば、仕事を首になって、それが会社の寮住まいだったので、寮も出ていかなきゃならなくなって、行くとこないんですよ。
 ・・・今、若い人たちで、病気で仕事辞めたり、解雇されて行くとこなくなって、そのまんま、ずり落ちていくケースがすごく増えている。ですから、ちょっとの間、どこかで誰かがお世話して、なんとかもう一回復帰できるように協力するっていうのが、今すごく大事です。
 で、その彼は、「行くとこない」って言うんで、「じゃあ、ここに泊まんなさい」って、二日間泊めてあげましたけども、ただ泊めるんじゃない。私は当然信仰の話をするわけですよ。
 「教会とは、一体何なのか」
 「イエスさまは、どういう方なのか」
 「神さまが、どれほどあなたを愛しているか」
 「あなたがどういう人であろうと、・・・あなたが仕事を首になろうと、神さまは、あなたを本当に愛してるんだ」
 ・・・そういうことを、まあ、徹底してお話しいたしました。二日間お話しいたしましたからね、こういうのを「洗脳」っていうんですよ。(笑) 彼はここにいる間に、Wi-Fi(ワイファイ)(※8)でパソコンつないで、仕事を探しまくって、ちゃんと次の仕事を見つけました。そして、そこの寮に入ることができました。でも、彼の人生にとってのこの二日間は、決定的な二日間です。
 聖霊の導きによって、「どうしても、あなたに、神の愛を伝えたい」という尊いモチベーションをもった教会に来て、そのモチベーションに触れたんですよね。それはもう、本物だから、必ず分かることですし、別れ際に、彼は言いましたよ。
 「ぜひ、洗礼を授けてほしい」
 私は、うれしかったし、「お引き受けいたしましょう、まずはミサと入門講座に来てください」って、そう申し上げました。・・・実はその彼も、今日、このミサに来ています。今、そこに座ってます。紫のシャツを着た彼ですね。・・・来年、私たちの仲間が一人増えますよ。ようこそ、ようこそ。

 モチベーションのある所に人は集まって来ますし、そして、聖なる動機に触れて、洗礼にまで導かれます。私たちが、そのような教会であることを、心から感謝したいし、誇りに思いたいし、そのような動機を秘めた教会として、この地に浅草教会があり、私たちが毎週集まって祈ってたんだということに目覚めていきましょう。
 誰かが花開かせないと、ず〜っと眠ったまんまでいる神さまの恵み。それをお世話して、花開かせること、こんな素晴らしい働きはない。

 パウロが言っておりました(※9)
 「わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれている」(ローマ5:5)
 その聖霊の働きを、花開かせましょう。私たちの心には、もう神の愛が注がれております。そして、それを求めている人が、今も、教会の前をい〜っぱい通り過ぎております。


【 参照 】(①ニュース記事へのリンクは、リンク切れになることがあります。②随所にご案内する小見出しは、新共同訳聖書からの引用です)

※1:「先週、『徳之島に行きました』『「加計呂麻島にも行きました』ってお話をいたしました。
 先週(2016年5月15日)の説教では、奄美群島にある徳之島の信者さんから、幾度となく頂いていたお招きに応えるため、また、隣の加計呂麻島では毎夏キャンプを行っているため、その準備もあって出掛けていたことが語られている。
(参考)
・ 「蚊帳の中」(「福音の村」2016年5月15日説教)
   「上から4段落目〜」および、「※参照3」「※参照4
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※2:「有名なコーヒー屋さんらしいです」
 上野教会から、徒歩1分、110メートルほどの「コーヒー屋さん」。
 上野で50年の歴史がある自家焙煎のコーヒー専門店として有名で、また、こだわりの、そして、「信じられないほどおいしい!」としても有名なお店。
 「こだわり」のお店だけに、許可なく店名を出すわけにもいかないので、ご興味のある方は、調べてみてください。申し訳ございません。
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※3:「ああ、あのヒゲの神父さんの所か!」
 晴佐久神父前任の上野教会(兼 浅草教会)の主任司祭は、おひげが印象深い、西川哲彌(にしかわ・てつや)神父様だった。
(参考)
・ 「セバスチャン 西川哲彌神父」(「東京教区ニュース」 教区司祭紹介 第38回/カトリック東京大司教区
・ 「セバスチャン 西川哲彌 主任司祭 略歴」(「カトリック上野教会」前ホームページ)
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※4:「カトリックラジオ」
 もう少し正式な名称は、「カトリック ユース ネットラジオ」。通称「カトラジ!」
 カトリックの青年が送る、インターネットラジオ番組。
 何の隔てもなく、多くの人に聞いてほしいという、開かれた番組作りを行っている。
 番組のポリシーは、「福音宣教のセンスを養う」「神さまのメッセージを伝える」「リスナーと一緒にコミュニティーをつくる」。この3点を軸にメンバーが内容を練り、番組を構成している。ぜひ、お聞きください。
 ☆「カトラジ!」のYouTube(動画共有サービス)は、> こちら からご覧ください。
   毎週土曜日、23時から約30分間の番組。(過去の番組も聞くことができます)
     (<< 画像はクリックで拡大)

(参考)
・ 「カトラジ! ‐ YouTube」(YouTubeの番組サイト)
・ 「ようこそ、カトラジ!のウェブサイトへ!!!」(「カトラジ!」公式ホームページ)
・ 「カトラジ!広報部」(@katoraji)」(Twitter)
・ 「カトラジ!」(Facebook)
・ 「青年の、青年による、青年のためのカトリックラジオ 『カトラジ!』」〔CHRISTIAN TODAY記者:廣末智子(2014/12/13/09:10)
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※5:「浅草教会で、2週間くらい前にすれ違った青年です」
 ちょうど2週間前、5月8日の説教では、その出会いが語られているので、宜しければ、お読みください。説教の終わりから2段落目です。
(参考)
・ 「私の中の主が、ゆるさない」(「福音の村」2016/5/8説教)
   説教終わりから2段落目。
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※6:「シンハラ語で、『はじめまして。日本へようこそ』ってね、どう書くんだろう?」
 “ආයුබෝවන්. ජපානය වෙත ඔබව සාදරයෙන් පිළිගනිමු”
 調べたところでは、上記のような感じらしいですが、正確かどうかは保証できません;
 上記ですと、読み方は、以下のようになります。
  ( āyubōvan. japānaya veta obava sādarayen piḷiganimu )
 特に、「はじめまして」の “ආයුබෝවන්”(āyubōvan/アーユボーワン)は、「アーユ」は「長い命」、「ボーワン」は「続くように」の意味を持ち、「はじめまして」「ようこそ」「こんにちは」「さようなら」など、挨拶がこのひと言で兼用できるといいます。常に、胸の前で合掌しながらの挨拶とのこと。
(参考)
・ 「心ちゃんの話したシンハラ会話(1)」(個人ブログ「心ちゃんの日本語教師日記」)
・ シンハラ語の翻訳オンライン辞書など
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※7:「スリランカの国旗」
 
 「スリランカ」の国名はシンハラ語で、「スリ=光り輝く」「ランカ=島」で、「光り輝く島」の意味を持つ。(正式な国名は、スリランカ民主社会主義共和国)
 かつて、国名はセイロンと呼ばれていて、サンスクリット語で「ライオンの島」を意味していた。
 この国旗は1948年に制定されたが、その後、若干修正されている。

 1948年にセイロンとして独立した際は、キャンディ王国(カンディ朝)の旗を基にしたものを採用し、赤地に金のライオン(シンハラ部族の象徴)と剣(王の権威の象徴)が中央にあるデザインだった。
 1951年に、少数派(10%)であるイスラム教徒のムーア人を意味する緑と、同じく少数派(15%)のヒンドゥー教のタミル人を意味するオレンジ色の帯が加えられた。
 1972年には、国名がスリランカとなり、多数派の仏教徒を表す4枚の菩提樹の葉が、四隅に加えられた。
 結果、1987年には、それが公式に採用され、現在の国旗となった。黄色は、仏教で加護を表している。
(参考)
・ 「世界の国旗・スリランカ」(国旗の由来・歴史の資料室
・ 「スリランカ」(世界の国旗
・ 「スリランカの国旗」(ウィキペディア) ほか
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※8:「Wi-Fi(ワイファイ)」
 パソコンやスマートフォン、プリンタ、タブレット、ゲーム機など、ネットワーク接続に対応した機器を、無線(ワイヤレス)でネットワークに接続する技術のこと。大まかには、Wi-Fi(ワイファイ)=(イコール)無線LANと考えていい。
 自宅や職場などでWi-Fiを利用するには、無線LAN親機(Wi-Fiルーター)が必要となる。
 ただ、Wi-Fi(無線LAN)を利用すれば、書斎、居間、キッチンなど、家の中のいろいろな場所でインターネットに接続でき、また、パソコンやスマートフォンなど、複数の機器を同時に接続することもできる。
 その他、詳細は、以下の「参考」などをお読みください。
(参考)
・ 「今日からはじめるWi-Fiガイド」(BUFFALO
・ 「WiFiとは?」(OCNプロバイダ
・ 「Wi-Fi」(ウィキペディア)
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※9:「パウロが言っておりました」
この日、2016年5月22日(三位一体の主日)の第2朗読は以下のとおり。
 使徒パウロのローマの教会への手紙5章1〜5節
 〈小見出し:「信仰によって義とされて」5章1〜11節から抜粋〉
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2016年5月22日 (日) 録音/2016年6月10日掲載
Copyright(C)晴佐久昌英